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痛みや手術跡なくがん治療 放射線照射の最新機器完備 県立広島がん高精度放射線治療センター

2016年07月22日
広島駅新幹線口から近い広島がん高精度放射線治療センター(上)。永田靖同センター長(左)と若尾文彦がん対策情報センター長が話した
 
 広島県と県医師会、第一生命保険(株)が9日、昨年オープンした県立広島がん高精度放射線治療センター(広島市東区二葉の里3丁目、HIPRAC=ハイプラック)を広く知って利用してもらおうと、隣接する県医師会館で県民公開セミナーを開催した。永田靖センター長が、広島駅新幹線口から歩いて五分の便利さ、放射線照射治療の患者への肉体的・精神的負担の少なさについてなどを300人の参加者に伝えた。
 同センターは、放射線によるがん治療は、がん切除の外科手術による肉体的・精神的負担を軽くすることができるという。例えば、外科手術のような痛み熱さはなく、手術の難しいお年寄りや持病のある人でも対応できる。乳がんで乳房を切除しない、手術跡もないなど利点を挙げる。
 治療機器や技術の進歩で、放射線照射範囲をよりがん細胞に絞ることができる。周囲にある健康な細胞への影響を従来よりも少なくすることができるようになったそうだ。副作用についても患者と相談し、最小限に抑える技術で進めるという。
 放射線治療はさまざまながんに利用できる。一部のケースを除いて多くは、健康保険を適用できる。高額療養費の申請対象で、手続きすれば一定額以上の自己負担分を還付されるなど費用負担を抑えることができる傾向にあるという。
 がんの種類や症状による差はあるが例えば、一日1回の照射治療が小さな肺がんで4回~8回。転移性脳腫瘍で3回~10回。前立腺がんで37回~39回程度必要という。
 治療後は、主治医による経過観察になる。 公開セミナーでは、国立がん研究センターの若尾文彦がん対策情報センター長が講演した。「がんと聴いて怖いのはどんなものか分からないから。正しく情報を得て知れば、怖さは薄らぐ」と伝えた。
 続いて、永田センター長が、「患者数の増加、高齢化で外科手術のできない場合が増えている中、放射線治療の適応が広まり必要性が高まっている。通うのに便利で肉体的・精神的にも負担の少ないセンターを利用してほしい」と強く訴えた。
 最後は、セミナー参加者がセンター内と設備を見学して関係者に質問したりしていた。
 問合は、同センターTEL(082)263・1330。
     ◇
広島県立広島がん高精度放射線治療センター
 広島県が「『がん対策日本一』を目指す広島県!!」を掲げるさまざまな取り組みの一つ。
 県と県の基幹病院である広島大学病院、県立広島病院、広島市立広島市民病院、広島赤十字・原爆病院が設立に協力した。一般社団法人広島県医師会が管理運営している。
 地上2階、地下1階。患者の呼吸などによる患部の微細な動きを感知、追尾して放射線を確実に照射することのできる放射線治療器やMRIほか最新機器を備えている。
 治療を受けるためには、原則として主治医の紹介が必要。センターには病床がなく、治療を受けるには通院する必要がある。
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