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家族の「食べて」 患者の苦痛にも 在宅看取り講座で説明

2016年09月23日
家族の気遣いが患者のストレスになることを説明
 
 【廿日市市】在宅医療と療養について学び実践を目指す講演「「食べられない」に挑む」が18日、廿日市市市民活動センターであった。桜町病院(東京都)聖ヨハネホスピスの緩和ケア医師・大井裕子氏が、「食べたくない、食べられない」がん患者と「食べてほしい」家族との間の考えの食い違いを指摘し、「命をつなぐ食事を続けていくためには、家族が患者の気持をどれほど尊重できるかが重要」と力説した。
 市民グループはつかいちワクワク塾(川本たつし代表)主催の暮らしの中の看取り準備講座の一つ。医療福祉関係者のみならず、興味のある80人が現状と問題点、今後の取り組みなど聴いた。
 大井医師は「患者にとって食が苦痛になっている」と切り出した。
 末期がん患者の場合「好きな物を食べることができないなら生きていても意味がない」と思うことがある。食べたり飲み込んだりする際の痛みがひどく、食べたくない人もある。
 家族は日に日に体力の衰える患者を心配して「頑張って食べて体力を付けて」と気遣う。患者は「食べたくないが、食べると家族が喜び安心するから」と無理をする。共にストレスを感じる。
 食べることのつらさを訴える患者の食事を控えるうち、「少し食べたくなってきた」と患者自身の気持が変化した実例も挙げた。「食べることが苦痛から楽しみに変わる瞬間がある」と伝えた。
 一方で、「食べたい」患者もいる。「食べてもどすことになっても食べたい」「好きな物を食べたい」人との向き合い方も示した。
 同塾では、多くの人に患者からのサインに気付き希望や気持ちを聞き出して対応できる力を身に着けてもらい、人材不足の看護・介護の現場で役立ててもらおうと今後も講座や体験会など実施していく予定だ。
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