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百六年ぶり古江の道路改修碑を補修 91歳平岡さん「百年後も残したい」

2016年11月25日
石碑を補修した平岡さん夫妻。下は碑の説明板を見る平岡さん
 
 今の安佐南区まで21㎞の道を4村で整備

 【西区】1910(明治43)年4月に建てられて以来、百六年間が過ぎ読みにくくなっていた古田─久地間の里道改修碑の補修が終わり11月12日、広島市西区古江西町の現地で除幕式があった。費用を負担した地元在住の平岡喜三男さん(91)スズコさん(88)夫妻が参列し、地元同区古田学区社会福祉協議会の西本幸男会長や会員と共に地元住民にお披露目した。

馬車も通れぬ幅で難渋 八年間かけて車道実現

 碑は、御影石製。当時の道路事情や改修までのいきさつ、費用を出した住民の名前などを彫ってある。整備された里道の起点である古江に設置されていた。高さ2・55m幅1・37m厚さ0・37mで台座を合わせた高さが3・5m余りある。
 碑の解説板によると、当時一帯は、道とは呼ぶものの馬車も通行できない幅で、荷を運ぶにも肩に担いだりウマに背負わせるなどしかなく難渋していたという。道路改修機運の高まりから、周辺の久地・伴・石内・古田の4カ村で里道改修組合を締結。明治35年に着工した。用地買収や再三のルート変更で困難を伴ったが八年の歳月を経て竣工した。現在の同市安佐南区久地─古田間の21・4?余り、幅3・6mの車道を完成させた(一部2・7m)。
 現在も会社役員の平岡さんが通勤中、碑にふと目を止めたが改修のきっかけ。読もうと思ったが漢文である上に、墨も消え、風雨で傷んでいた。
 そこで地域の役に立つことができればと、石材店に頼んで碑の表面の汚れやコケを落とし、文字をクッキリさせて墨を入れ直した。台座や周囲を囲む石の縁も整備した。合わせて漢文で書かれた石碑の文字を分かりやすく解説した説明板も横に据えた。
 除幕式では、テープカットを終えた平岡さんが「これでまた改修できた当時のことを百年間にわたって伝承し続けることができる。改修に携わった先人たちもあの世から喜んでくれているのではないかと思う」と笑顔で参列者に話した。
 西本会長も「これまで、道路改修碑と分かっていても、多くの人は読むことができなかった。説明板で分かりやすくなったので知ってもらい石碑を古江の財産として大切にしていきたい」と話した。
 碑の建つ交差点と周辺の道路は、今も東西南北から車両や歩行者、自転車が一日中行き交う。
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