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「ら・ふぃっと」に大臣表彰 空き家活用し多世代交流

2016年12月09日

河合裕子理事(2列目左端)と受賞を喜ぶ「ら・ふぃっとHOUSE」の住民ボランティアたち。月5回の「おしゃべり食堂」の食事はにぎやかだ
 【佐伯区】広島市佐伯区美鈴が丘東3丁目のコミュニティスペース「ら・ふぃっとHOUSE」の運営委員会が、厚生労働省の「第5回健康寿命をのばそう!アワード」で最高賞の厚生労働大臣賞を受けた。高齢化や世代間交流の減少が進む団地で、空き家を活用し世代を超えてだれもが気軽に立ち寄ることのできる場を開設。介護予防だけではなく、子育て中の親など多世代の交流する取り組みを大きく評価された。
 東京都で11月14日に表彰式のあった同賞は、厚生労働省が平成24年度から毎年実施している。広島市では昨年に企業部門優良賞などがあったが、最高賞は初めて。県内でも初めてとなる。
 「ら・ふぃっとHOUSE」は、同団地でグループホーム悠を運営する特定非営利活動法人悠々自在と、地域のボランティアが協働して運営している。団地の空き家を厚意で借り拠点を確保。対象者を限定せず昼食を500円で提供し楽しく語らいながら食事をしてもらう「おしゃべり食堂」(第2・4水曜、第1・3木曜。月5回)や、子育て中の母親や父親の交流の場にする「おやこdeカフェ」(第1・3水曜)など定期的に活動している。
 悠々自在の理事でグループホーム悠ホーム長の河合裕子さんは、「最初は苦労した」と話す。民家を活用したホームで、約十年前に他地域から参入した「よそ者」の立場。「ホームは高齢者に対して。でも高齢者だけじゃなく、地域が元気じゃないと面白くないでしょう」と、当時からまちづくりへの思いがあった。世代を問わない交流の場を望んだが、いきなりは受け入れてもらえない。理事長が町内会に入り活動するなど、「普通の生活をしていれば分かってもらえた」(河合さん)。五年前にNPO法人となり、一年後にスタートした。
 感謝するのは、住民ボランティア。指揮は執らない、集まる場所や活躍の場を提供しただけ、と一歩下がった立場。「きっかけ一つ。エネルギーのある人たちなのでどんどん前に進む」。最初は6人程度のメンバーだったが、人が人を呼んだ。
 同団地は、旧佐伯郡五日市町時代の1978(昭和53)年から入居が始まる。広島市から近い好立地に、働き盛りの人たちがマイホームを求め集まった。そんなバブル景気による安定成長期を働いてきた人たちも、定年退職を迎えていた。「いろんな知識などを持っている人がいる。ありがたい」。今では常時30人のボランティアが動き、祭りなどイベントでは50人が手伝いなどで活躍するという。「これ以上高齢化が進む前に、道筋やあとの世代を育てるという課題を共有しているのも大きい」と意識の高さにも感心している。
 賞には佐伯区に推薦してもらった。介護予防での評価だが、全国での審査はそれに加え多世代の集まる取り組みという点で他候補に差を付けた。「認めてもらった」と、改めてしみじみ。こだわってきた部分である。
 今後の課題は、「ここに来ることのできない人に対してどうするか」。出向いてもらうことで介護予防になり積極的な交流にもつながったが、さらなる進化を見詰める。「(事業の)出前をしたい。来る人、来ることのできない人、両方に対応する時期に来た」と引き締める。ただ、これまでの姿勢は忘れてない。「課題を楽しみながら、気付いていたら解決していた、という感じ」―。変わらず、ボランティアと一緒に取り組んでいく。
 活動内容は、施設名の検索で表示されるホームページで。
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