中学生が市長へ 市の将来像提案 ふれあいトーク
2018年08月31日

中学生が市長に提案した
【廿日市市】廿日市市が25日、「中学生と市長のふれあいトーク」を同市役所(同市下平良1丁目)で開いた。市内11中学校の3年生代表生徒11人が「10年後、廿日市市はこんなまちになってほしい」をテーマに、観光や生活環境の充実した市の将来像を眞野市長に提案。今後の取り組みについて考えた。
ふれあいトークは今年で21回目。中学生に市政への関心や理解を深めてもらい、意見をまちづくりに反映することを目的に毎年実施している。小中学校の普通教室へのエアコン設置や小学校新入生へのけん玉プレゼントなど、これまでの生徒の意見を市の方針や取り組みに反映した事例もある。
当日は、生徒一人ひとりが発表。眞野市長がそれぞれの意見に対して感想と市の現在の取り組みを説明した。
四季が丘中学校の船越詩さんは、子どもがスポーツに触れる環境整備を提案。「スポーツを体験する人が少ない」「廿日市でできるスポーツの魅力が伝わってこない」と、日常生活の中で子どもがスポーツに触れる機会が少ないことを伝えた。市内のスキー場やゴルフ場、アーチェリー場などのほか、子どもが気軽に利用できる場を増やし、PRすることで「スポーツの街、廿日市!」「世界で廿日市市にしかないものが世界に認められる」と、描くビジョンを説明した。
眞野市長は、「現在スポーツ推進計画を作成している。子どもたちがスポーツに触れ合う機会の拡大について盛り込む予定。船越さんが言われた視点も大切にしたい」と答えた。
そのほか、佐伯中の竹島翼さんは市内の交通機関が一律になる市民パスポートの普及、吉和中の山田そよさんは地元地域へツアー会社設立、宮島中の山床恭平さんは地元商店街へのゴミ箱設置と杉之浦へのコンビニエンスストア誘致など、ジャンルに富んだ幅広い案が集まった。