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廿日市市20名山の登頂達成 小学2年生の吉田龍生君

2019年05月17日

2018年8月、大峯山(標高1050m)の山頂で撮影(上、両親提供)。廿日市市20名山登頂達成の記念バッジを手にして喜ぶ龍生君
 廿日市市在住の小学2年生、吉田龍生(りゅうき)君(7)が、両親とともに「廿日市市20名山」を制覇した。標高の一番低い445ⅿの折敷畑山から、最も高い1339ⅿの吉和冠山まで20の山々を家族3人で登り切った。頂上で食べるおにぎりが「大好き!」と元気いっぱいに話す少年は、大好物とともに達成感もかみしめた。

家族で役割分担し、励まし合って登頂
「成長ゆっくりでも、できることを増やしたい」 

 「登山は元々、夫の趣味で」と話すのは、母親の麗さん。結婚前から2人で登山を楽しみ、富士山にも登ったことがある。周りの友達に比べ成長がゆっくりな息子は、3歳ごろ発達障害の診断を受けた。「診断当時は、将来が不安で毎日が辛かった。龍生に無理はさせられない、と臆病になっていた」と、振り返る。
 5歳になったころ、夫の浩幸さんが「息子と山に登りたい」と言った。当時の龍生君は、自分から離れるだけで泣く子ども。心配だったが、思い切って男2人を送り出した。無事登頂し帰ってきた我が子を見て「やればできるんだ」と、心は軽くなった。
 3人で近所の極楽寺山へ登るようになった。龍生君が6歳になり、ほかも登山できないかと考えていたころ、廿日市市の20の山を登頂すると記念バッジがもらえる「廿日市市20名山」のことを知った。踏破が家族の目標になった。
 野貝原山、折敷畑山、大峯山、鬼が城山…。順調に歩が進むときもあれば、生い茂った芝で目印を見落とし道に迷ったり、途中まで登ったのに雪で断念したり。「大人が途方に暮れると龍生が励ましてくれる」。互いに声を掛け合い登った。雑草などをかき分けるのが得意な自分が先頭、ムードメーカーの龍生君が真ん中、地図を読み取る浩幸さんが最後尾。あうんの呼吸で役割分担も決まった。
 山頂からの景色は格別だ。「当たり前のことだけど、自然の中の一人だと実感できる」。おにぎりを頬張る息子の表情に、毎回幸せを感じている。
 登山を始めてから、龍生君は我慢強くなった。体力もつき、活発に動く。友達もたくさんいる。「龍生の成長はゆっくりだけど、いつかみんなに追い付く。諦めないで、できることを増やしてあげたい」。登山を通して広がる可能性。将来、家族で富士山に登ることが夢だ。
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