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先人の功績刻む 石碑3基を改修 佐伯区河内地区で

2019年09月13日
土台を新たに築くとともに手前に由来を記した碑を設置した
 【佐伯区】広島市佐伯区の河内地区町内会連合会と一般財団法人河内浄心会が、新道を切り開いたり地域の発展に生涯を尽くした先人らをたたえた3基の石碑を改修した。7日に記念式典を催し、住民ら約100人に新しくなった地区の歴史を後世に伝える碑と新たに制作した3碑の由来を刻んだ碑を披露した。
 3つの碑は、JA広島市河内支店内にある。向かって左側の「天工人其代之」と記された新道改修之碑は明治時代、旧河内・砂谷・水内の村民が八幡川沿いに馬車の通行できる新道を作ったのを記念し建てた。中央の「我武維揚」と掘ってある奉公記績碑は、日清戦争・北清事変・日露戦争に従軍した同地区出身者44人の武功をたたえ建立された。
 どちらも台座からの高さ3・1m、幅1・2m、奥行き0・3mで、当初は1907(明治40)年に旧河内村役場に建てた。五日市町との合併で同役場跡地に河内公民館が建設されるのに伴い現地に移設した。
 右側の「荒木三郎翁頌徳碑」は同じく3・3m、1m、0・3m。25(大正14)年に財団法人河内浄心会(現一般財団法人)を立ち上げ地域の教育や福祉向上に務め、さらに河内村産業組合(現農業協同組合)の理事長に就き地区の発展に貢献した荒木氏をたたえ、同会が64(昭和39)年に建立した。
 碑の基礎が崩れ傾き崩壊する恐れがあったため改元に合わせ工事した。幅約10m×奥行き約5m×高さ約0・3mの鉄筋コンクリートの土台を築いた。さらに手前に歴史など記した高さ約1m×幅1・3mの石碑「三碑の由来」も作った。費用は同連合会や同浄心会、JAの寄付で賄った。
 式典では、来賓として建部賢次区長が「先人の功績をたたえる場所として歴史を継承していくための貴重な遺産の改修は意義が深い。地域のあすを担う若人たちの郷土愛を育んでほしい」とあいさつした。布で覆った石碑を除幕すると、拍手が響いた。2部では、同市立大学国際学部の山口えり准教授の「三碑から知る河内の近代」で知られざる地域の歴史を学んだ。
 同連合会の杉田精司会長は「碑は、地域の貴重な遺産。先人が汗を流し、いまの河内があることを知ってもらいたい。子どもたちの歴史学習にも活用したい」と今後は案内板の制作も計画しているそうだ。
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