地元経済・ビジネス

西広島の今を伝えます
  • 最新号
    (11.15発行)
  • 一面
  • くらし
  • ビジネス
  • スポーツ
  • 医療
  • イベント
  • 募集

和菓子作りにこだわって 御菓子所高木が百周年 加藤社長「努力の積み重ね」

2019年10月25日

「美味しいお菓子を食べてもらいたい」「気持ち良く買い物して帰ってもらおう」という従業員の努力が百年につながったという
 【西区】和菓子製造・販売の㈱御菓子所高木(広島市西区商工センター7丁目)が、今年3月に創業百周年を迎えた。l919(大正8)年に創業者の高木松次郎氏が現中区十日市町に和風喫茶を開業し、おいで2代目の神谷明雄氏が製造技術を習得し一世紀。大正、昭和、平成、令和へ時代は変われど、日本の伝統の和菓子作りに心を砕いてきた。4代目の加藤博基取締役社長(57)に百年を迎えた心境や今後への思いなど聞いた。
 ―節目を迎えてのお気持ちは
 今までのお客様、従業員、お取引様に感謝しています。従業員一人ひとりの小さな努力の積み重ねが百年につながったと思います。
 ―商品開発でこだわっていることは
 今日まで支持していただいているお客様から「これが高木の商品か」とあきられるようなものではいけない。時代の流れに合わせながら「高木も少し変わった面白いものを作った」と言ってもらえるような商品や、若い人にも手に取ってもらえるような商品を出すようにしています。
 ―レモンや日本酒など広島の特産を使った商品も出しています
 最近は中元や歳暮を送る人が少なくなってきています。かつては贈答品として百貨店に出店していたのが誇りでした。百貨店も厳しい時代。贈答用だけで商売するのは閉塞感が出てきます。広島のエッセンスを持ったお土産を作らないといけないと思い、「高木にも広島レモンを使ったお菓子がある」と高木のお客様が土産物として使ってもらえるよう作りました。
 ―若い人の和菓子離れがいわれています  おはぎや柏餅、お月見団子の販売数の推移を見ても昨今、歳時記に対する思いが薄れてきているように思います。われわれ和菓子屋がPRし喚起していかないといけない。ケーキ店が開店する話は聞くが、和菓子屋が新たにできる話はあまり聞きません。専門学校でも洋菓子を目指す人が多い。和菓子はハードルが高いのか志していただけないのかなと思います。若い人が和菓子を手に取らなくなったのを象徴しているのかと思います。
 ―百周年を記念し和菓子教室を始めた思いは
 会社としては初めての試みである和菓子教室を月1回開催しています。お客様、従業員への感謝の一つ。職人はお客様に触れ合う機会が少ないので、製造部門の視点を変えることができればと思いました。皆さんに和菓子の良さを知ってほしいという思いもあります。
 ―今後の経営理念については
 基本的には今の形は変えたくない。誇りや気概、百年間続いた自信を持たないといけないが、そこにあぐらをかいて、のれんや歴史で商売できる時代ではありません。高木らしさを残しつつ時代にあった新しいものを取り入れたい。商品やサービス、店づくりのこだわりは持ち続け、今後も「やはり高木で」と言ってもらえるような接客や商品づくりをしていきたい。

本社=広島市西区商工センター7-1-10
資本金=3000万円
従業員数=95人
店舗数=11店舗
ビジネスニュース

西広島タイムス電子版


令和元年11月15日 第1574号

パソコン・スマホで読めます!

西広島タイムスを
新聞をめくるように
読んでいただけます。

広告もご覧いただけます。

バックナンバー