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移住して生活拠点2つ 自分らしい暮らし方へ

2020年02月14日

ウッドデッキは、仲間や地域の人たちと一緒に造った



自宅の仕事場のパソコンに向かう金澤さん


 昨年3月、夫と小学生の息子の3人で廿日市市津田に移り住んだ金澤萌さん(36)は、元々住んでいた埼玉県との2拠点生活を送っている。実家のある広島県への移住を考えていたとき、知り合いから「廿日市市が面白いよ」と紹介され、同市の空き家バンク制度を利用。現在の家と縁がつながった。関東で仕事するときは出張という形で埼玉県の家で過ごす。移住から一年が経とうとし生活が落ち着いてきた今、新拠点・津田で自分にできることにチャレンジを始めている。

●廿日市市と埼玉県を行き来しながら生活

 生業は左官業。埼玉県ではフリーランスとして仕事を請け負う傍ら、事務所で小物を制作したり、ワークショップを開いたりしていた。「仕事が好き。主人も私も、止めない限りずっと仕事しています」と言う仕事人間だ。
 移住を考え始めたとき、埼玉県での職を完全に失くし、新たな土地で一から仕事を見つけることに不安が拭えなかった。夫も在宅の自営業に切り替え、夫婦ともこれまでの仕事もこなしながら、移住先で生活できるよう整えた。
 引っ越す前、家族そろってご飯を食べるのは週に1回程度だったが、今はほぼ毎日3人でテーブルを囲む。「家族の時間は、移住前に比べ3倍、4倍に増えた」と目を細める。息子の通う学校の児童数は、以前に比べ少ないが「その方が息子に合っているみたい」とうなづく。都会では規制が多かったという公園遊びも、津田では自由に遊ぶことができていると感じる。夫が自宅にいる時間が増えたことで、金澤さん自身も仕事に対応しやすくなったという。
 
●自宅隣にデッキ制作人集い楽しむ場所に

 移住前から交流のあった㈱WOODPRO(同市峠)と協力し、自宅隣の休耕地に6m×16mのウッドデッキを設けた。ワークショップなど企画するグループ「サクトコ」を立ち上げ、興味のある人や一緒に活動したい人を募集中だ。「何人か集まれば、きっといろいろなことができる。(ウッドデッキを)人と人が交流し楽しむ場所にしたい」と胸が高鳴る。
 近所の津田商店街との交流も始めた。商店街の活性化に奮闘する人々を見て「一緒にまちおこしに関われたら面白いな」と背中を追う。
 自宅のある地区の月1回の集まりは、教わることが多い。自分の親の一回り上の世代が、さらに上の世代から受け継いできた行事を、住民らが力を合わせ大切に守っている。継承してきたものを、恐らく自分も引き継いでいく。埼玉県ではできない経験だった。
 活動する中で心掛けているのは、「縁」を大切にすること。無理に人を巻き込んだり、人とつながったりしない。「集客のために無理やり誘わない。イベントの参加者が少なくても、それで終わりじゃなく、次につながることを考える」。継続できないことを最も嫌う。
 「好きなところに住み、好きな仕事をする。自分で選択しながら、好きなところで生きていく」。手探りながら、自分に合った「暮らし方」を選び続けている。
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