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シニアを福祉介護の人材に 働き手不足の課題克服へ 廿日市市で取り組み

2020年03月13日

福祉の現場で活躍する太秦さん(写真上)と八田さん

 【廿日市市】廿日市市の作業所や福祉団体などで構成する廿日市市福祉・介護人材確保等総合支援協議会が、市内の作業所や介護施設などで働く人材確保に向け高齢者をターゲットにした取り組みを進めている。今まで幅広く呼び掛けてきた対象を絞り、新たな人材の発掘を狙う。
 同協議会は、新社会人や学生、育児による離職者などを対象にした職場説明会、現職員の定着やスキルアップを目的とした交流会などを開催してきた。福祉の現場では「働き手の人材不足」が課題となっている。課題改善に向け、高齢化社会を迎えたことを踏まえシニア世代の求職者に着目。培ってきた知恵や経験が現場の作業や現職員への刺激にもつながるとし、2018(平成29)年にプロジェクトチームを立ち上げた。
 同市内の作業所の中には、シニアが実際に活躍している現場があることも、人材として高齢者に目を向けた理由の一つ。太秦淑史さん(71)は同市串戸のくさのみ作業所でパートとして働き今年で八年目。働き始めた当初、環境や仕事に慣れるまで三カ月かかり、何度か退職も考えたそうだが、現在では「天職」といっても過言ではないと言う。「利用者は純粋で素直。だから好きと言ってもらった時は、素直に嬉しい」と照れる。職員や利用者とのつながりが温かく、居心地が良いそうだ。
 八田眞佐子さん(71)は障害者支援施設・友和の里にパートとして十七年間勤めている。勤め始めのころ、利用者の思いもよらぬ行動に戸惑うこともあったという。一人ひとりと向き合い続けるうちに、利用者から歩み寄るようになったそうで「顔を見ただけで駆け寄ってくれた時は嬉しかった」と、相手からの好意が今のやりがいだそうだ。
 同協議会は、大竹市地域人材確保推進協議会と協力し、3月に高齢者向けの職場説明会を初めて企画した。新型コロナウイルスの影響で開催を断念したが、「シニアの力が必要になる」と、内容を充実させて今年中の開催を目指している。
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