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食用コオロギ人気じわ 受注増え養殖拡大も検討 永原のACORN徳の風プロジェクト

2020年09月04日

清潔な飼育環境にもこだわりケージごとに分け管理(上)。香りはアーモンド、味はエビに似ているという
 【廿日市市佐伯】廃食用油のリサイクル事業などを手掛ける㈱ACORN徳の風プロジェクト(廿日市市永原、前田弘美代表取締役)が、食用コオロギの養殖に力を入れている。ここ一カ月で注文が相次ぎ、生産の規模拡大や新たな活用も検討。地元佐伯地域の飲食店などへ提案し、地元の注目を高めていきたい考えだ。
 同社が養殖しているコオロギの品種は、フタホシコオロギ。出荷時の体長は約3〜4㎝。エビに似た味と、アーモンドの香りが特徴という。タンパク質やカルシウム、鉄分、ビタミンなどが含まれ、身体に良いというオメガ3脂肪酸は他業者より3倍近く多いそうだ。素揚げか衣を付けて揚げれば、サクサクした食感で酒のつまみになるという。
 同社は、2017年から食用コオロギの養殖を開始。当初は自社で取り扱うドングリを与えていたが、食いつきが悪かった。試行錯誤の末、生のアーモンドを好んで食べ、さらにコオロギの香りが豊かになり苦味がなくなったそうだ。飼育環境にも力を入れ、注文に合わせて出荷できるようふ化時期を温度で調整する機器を導入した。ふ化後、ケージに小分けするなど、清潔な環境維持にも努めている。
 同社のコオロギは、東京の企業が加工商品にしてブランド化。地元佐伯地域では、飲食店2店舗が8月から揚げ物などにしメニューに加えている。
 ここ数日、追加注文が増え在庫が切れることもあるという。同社は生産拡大だけでなく薬品への活用も模索する。同事業の相談役・高橋貴幸さんは「コオロギは餌の成分を蓄積する。高血圧を防ぐ成分を含むバナナを与えれば、食用以外の利用法も考えられる。活躍の場を広げ、少しでも地元に還元できれば」と話している。

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