アルコール寄贈 医療機関で活用 中国醸造
2020年05月15日

白井浩一郎社長(左)が松本太郎市長に高濃度アルコールの目録を手渡した
【廿日市市】酒類の製造・販売などを手掛ける中国醸造㈱(廿日市市桜尾1丁目、白井浩一郎社長)が4月24日、消毒や除菌作用のある高濃度アルコール(アルコール度数77%)を同市へ無償提供した。同市は、佐伯地区医師会など通して医療機関などで役立てる。
高濃度アルコールは、医療機関などの消毒用アルコール不足を受け厚生労働省が3月下旬、やむを得ない場合の代替を認めている。4月中旬には「70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えない」としている。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い消毒用エタノールが不足している。同社では医療機関への支援策として、酒の原料を転用した高濃度アルコールを製造した。
24日は、山崎本社みんなのあいプラザに同社が同アルコール合計306lを届けた。白井社長が松本太郎市長に目録を手渡し、新型コロナの早期収束を願うとともに、「需要があれば、できる限り支援していきたい」と伝えた。
松本市長は無償提供に「大変ありがたい。市内の医療現場を守り、一緒に難局を乗り越えたい」と感謝していた。