【廿日市市佐伯】佐伯国際アーチェリーランド(廿日市市津田)が、施設内のフィールドコースをバリアフリー化するための支援をクラウドファンディングで募っている。中四国地方で唯一備えるフィールドコースを、車いすでも気軽に巡回できるよう改修。性別、年齢、体力、経験の有無に関わらず楽しむことのできるアーチェリーを、生涯スポーツとして普及させようと取り組んでいる。
同ランドには毎日、初心者や経験者のほか、身体、知的、発達障害の人が練習に訪れるそうだ。東京ドーム5個分の広さという敷地には、山や草原など自然の地形を生かしたコースで競技するフィールドアーチェリーコースがある。代表の戸野真治さんは「道に段差や起伏が多く、活動量も多くなるので、障害のある人が参加するには高いハードルがある」と話す。
五年ほど前から木を切ったり造成したり、熱中症予防の日除けを設置したりして、少しずつ自分たちで整地してきた。だが、現状のままでは環境を整えるまで多くの費用や時間がかかると判断した。
目標金額は、500万円。支援資金は、アーチェリー場内を車椅子でも利用できるよう整地・コンクリート打ちをする、多目的トイレの設置、リターン作成費用および配送手数料に充てる予定。リターンは、支援者のネームプレートの設置、オリジナル缶バッジ、矢の形をしたオリジナルペンなど、支援金額によって用意する。目標金額に満たない場合でも計画を実行しリターンを届ける。
募集は、10月31日(土)まで。9月22日までに、38人から122万5千円の支援が集まっている。
同クラウドファンディングのリンク先は、
https://camp-fire.jp/projects/view/310943。