山火事の防止へ 看板で呼び掛け 己斐地区少年消防クラブ
2020年11月27日

山火事防止を訴える看板を設置した
【西区】広島市西区の小学生でつくる己斐地区少年消防クラブが、山火事防止を呼び掛ける看板を作った。秋季全国火災予防運動最終日の15日にクラブ員5人が、地元の登山スポットとして人気の茶臼山に看板12枚を設置した。
看板は、木製で大きさ30cmの円形とひし形。クラブ員がそれぞれデザインし、「山火事防止」と書き、たばこのポイ捨て禁止やたき火の消し忘れなどイラストを添え注意喚起している。
同クラブは、1979(昭和54)年11月に発足した。防火講習や訓練、年末防火夜回りなど通じ、子どもたちに火の用心の気持ちを育んでいる。看板制作も活動の一環で、ほぼ毎年、取り組んできたが、2014(平成26)年を最後に途絶えていた。今夏に三滝少年自然の家で研修した時、古くなった看板を目にし、先輩の残した伝統を絶やすまいと、クラブ員9人全員で制作した。
当日、子どもたちは、同市西消防署員に手伝ってもらい遊歩道沿いの木々に看板を取り付けた。七年ほど前に先輩が作った15枚の看板と合わせ、火の不始末など注意するよう登山客らに訴えている。
同クラブ副隊長を務める福島音司郎君(己斐上小5年)は「赤色で目立つようにし、火事が無いようにと思い書いた」と話している。
同消防署によると、同区で起きた山火事は昨年に続き、今年も10月末までなかった。同市内では同様に今年は5件で、昨年の3件を上回っている。
同クラブ員を募集している。対象は区内の小学1~5年生。
問合は、同署己斐出張所☎(082)272・0479。