佐伯森林組合が五十周年 地域林業の発展を誓う
2020年12月11日

五十周年を記念し式典を催し安井裕典代表理事組合長が壇上でさらなる発展を誓った
【廿日市市佐伯】森林・林業に関わるさまざまな事業に取り組む佐伯森林組合(廿日市市津田)が2日、発足五十周年の記念式典を同市さいき文化ホール(同)で開いた。広島県の湯﨑英彦知事や組合員など135人が出席。地域林業の振興に取り組んだ半世紀を振り返り、林業のさらなる発展へ向け意欲を高めた。
同組合は、1971(昭和46)年3月、佐伯町、湯来町、小方町、五日市町の4森林組合が合併し発足した。荒廃地や伐採跡地への植林、マツクイムシ対策、森林開発など手掛けた。近年は、戦後に植え成熟した森林の搬出間伐や皆伐で、「伐って・植えて・育てる」事業へと移行を目指している。
現在は、廿日市市、大竹市のほか、広島市、江田島市の一部の森林所有者が所属する。組合員数は、2020(令和2)年12月2日時点で、1994人。
湯﨑知事は祝辞で、同組合の功績をたたえ「公共建築物の県産材の需要拡大や、計画的な再造林を推進する「森林資源経営サイクル」に取り組んでいく」と、林業振興への施策を述べた。
安井裕典代表理事組合長は「水質や土壌保全、山地災害の防止など山の役割は大切。市と県と国と協力して山を守って行くのが我々の使命」と、決意を新たにした。同時に「組合員は高齢ばかり。もっと若い人に山に目を向けてもらえるようにしたい」と課題も話していた。